リハビリ病院の入院

緊急病院からリハビリ病院の介護タクシー台は一万円と少しでした。

介護費は税金から引くことができるので掛かった費用はすべてレシートをもらい、整理して保存して置くと便利です。

病院に着くと検査をすると言い、母を別は別の部屋に連れて行かれ、その間に入院手続きをしました。

寝たきりの母のことを思い、これからどうしたら良いのか考えながら待っていると、母を病棟に移動したので行くようにといわれて行く順を教えられました。

このリハビリ病院は母の叔母も以前に脳梗塞で入院したことがあり、ちょうど母が通っていた歯医者の先生の父さんと義父も入院中でした。奇遇ですが、母が脳出血した3日前の金曜日に母の歯医者の予約がキャンセルされた理由は先生のお父さんが脳梗塞で緊急入院したからです。緊急入院先の部屋も隣で、そんなに表情が悪くないのでここでは下の階にいました。

 

母が運ばれた看護婦ステーションの一番近い、部屋は4人部屋でした。入り口の直ぐ右のベッドで洗面所の隣でした。部屋の同室人は寝たきりの女性3人でした。一人は目は開けているけど、もう自分で寝返ることもできない中年女性でした。もう一人は小田原からの中年女性で残りの1人は高齢者でした。小田原からの女性は自分が一番軽症でよく話をする人でした。高齢者の女性は平塚から来られて、緊急入院した直後は一旦自宅に戻られてデイサービスに行かれましたが、やはり娘さんが十分に面倒を見ることが出来ないため、ここに入院することを決めたそうでした。

窓際のベッドの方が日当たりも景色も見ることが出来るので良いのです。公平にするために数カ月でベッドをロテーションしていました。

リハビリ病院ではリハビリをするので、洋服を用意するように言われました。母の洋服にはまったく興味が無い私でしたが、いざもってくるとなるとどれがよいのか迷いました。リハビリのために動ける服で、簡単に着させることができるようにボタンが無いものがよいのです。しかし、一番困ったのは下着でした。

母の下着などは見たことが無かったのですが、探して見るとお洒落の物ばかりで病院向けではありませんでした。大きさも分からないので病院の売店のおばさんに聞いて合いそうなグンゼの下着を1枚買って試しました。

入院中は食事を摂らないために激ヤセしたので、小さめの下着を買い替えて、退院後は反対に太りましたので大きめの下着を買い替えましたが、グンゼの下着が一番無難でした。

下着のシャツはマジックテープが付いているものを最初は買いました。入院中は全員が障害を抱えている人ばかりなので気をしていませんが、退院してからデイサービスに行くようになる、ここで障害者として思われたくないのかマジックテープは嫌だと言い、こちらも冬はグンゼのシャツにして、夏は少しお洒落な薄いシャツにしました。

やはり回りの人と同じように生活をしたいと言うことだと思い、出来る限りそのようにすることにしました。